継続は力なり

起業したら読んで欲しい!実務を格上げするおすすめ本3選

起業してみると、想像以上に“実務”の負担が大きいことに気づきます。
青色申告や情報発信、資料作成など、事業を回すにはさまざまなスキルが必要です。

しかし、すべてを完璧にこなすのは難しく、つまずくたびに手が止まってしまうことも。
とくにひとり起業では「全部ひとりでなんとかする」しかない状況も少なくありません。

私自身、借入なしで起業したため、開業当初はコストを抑える必要がありました。
外注に頼れない分、知識やスキルを補う手段として活用したのが「実務書籍」です。

この記事では、実際に私が何度も読み返し、今も実務に役立てている本を3冊ご紹介します。
どれも初心者でも理解しやすく、起業後にぶつかる“リアルな壁”を乗り越える助けになった本です。

※本記事にはプロモーションを含みます。

青色申告の“わからない”を解消!スモール起業の最初の一冊

起業して最初にぶつかる壁のひとつが「お金の管理」です。
中でも青色申告は、手続きが複雑で不安を感じる人が多い分野。
私もまったくの初心者からスタートしましたが、ある一冊の本に助けられました。

『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』

確定申告はなんとなく経験があっても、「青色申告」となると一気にハードルが上がると感じる人も多いはずです。
特に個人事業主として開業したばかりの頃は、帳簿や控除のしくみが複雑で、不安ばかりが先に立ちます。

この本は、そんな不安を抱える初心者にぴったりの一冊です。
会話形式でストーリーが進むため、専門的な内容でもすっと頭に入ってきます。
経理の知識がない方でも「なんとなく全体像がつかめる」構成になっており、読むハードルが低いのが魅力です。

青色申告のしくみや控除の考え方、帳簿のつけ方まで、最低限知っておきたいポイントを押さえられます。
「細かいことより、まずは全体を把握したい」という方に向いています。

専門家の助言は「まずは1冊読め」|初めてでもひとりでできた理由

開業を決めたものの、青色申告に関する知識がまったくなかった私は、起業支援の専門家(商工会の相談員)でもある姉に相談しました。

そこで言われたのが、「まずは1冊、本を読んで全体像をつかむといい」というアドバイスです。

手に取ったのがこの本。
内容はやさしく、会話形式で進むため、構えず読み進めることができました。
読みながら帳簿をつけたり、ダウンロードできる仕訳帳を活用することで、申告まで自力でやりきることができました。

正直、最初は何もわからず、不安しかありませんでした。
けれど、全体の流れがつかめたことで「なんとかなるかも」と思えたのが大きな一歩でした。

実際に個人事業主時代は、会計ソフトを使わず、ダウンロードしたExcelで帳簿管理を行い、青色申告も問題なく済ませることができています。

青色申告に不安があるなら、まずはこの1冊から

この本は、青色申告の基本をまだよくわかっていない人にぴったりの“導入書”です。
専門用語を並べて説明するのではなく、対話形式で少しずつ理解が深まる構成なので、税金や会計に苦手意識がある人でも読み進めやすいのが特徴です。

ただし、しっかりとした複式簿記を体系的に学びたい人には物足りなさを感じるかもしれません。
あくまで「青色申告の全体像をつかみ、まずはやってみる」ための一冊です。

スモールビジネスやひとり起業で、申告や帳簿づけを自力で進めたい方におすすめです。

ブログや寄稿記事もスラスラ書けるように!文章力を鍛える一冊

起業後、自分のサービスや考えを伝える場面が増える中で、「伝えたいことはあるのに、どう書けばいいのか分からない」もどかしさがありました。

この本を読んで、文章の構成や型を学んだことで、伝えたいことが整理され、書くことがスムーズに。
今ではブログだけでなく、寄稿記事でも「読みやすい」と評価をいただくようになりました。

『ブログライティングの教科書』

文章を書いていて「伝えたいことがあるのに、うまく言葉にできない」と感じたことはありませんか?
題名こそ『ブログライティングの教科書』ですが、実際には“伝わる・読まれる”文章を書くための指南書だと感じました。
文章の“もやもや”を整理し、読まれる記事に仕上げるための基本を教えてくれます。

PREP法や構成の組み立て方、タイトルやリード文の重要性など、すぐに使える内容ばかり。
とくに、自己流でなんとなく書いてきた人にとっては「書く前に考えるべきこと」がクリアになり、読み手に伝わる文章の土台をつくる助けになります。

ブログ初心者だけでなく、「なんとなく書けているけど、もっと伝えたい」と感じている人にもおすすめです。

「書きやすい」そして「読みやすい」文章に

この本を読んでから、文章がぐっと書きやすくなりました。
PREP法や記事構成の型を学んだことで、伝えたいことが整理され、スムーズに書き進められるようになったからです。

特に助かったのは、「何を、どの順番で書けばよいのか」が明確になったこと。
書くたびに迷っていた時間が減り、記事作成のストレスが大幅に軽減されました。

また、寄稿先から「とても読みやすいですね」と言われることもあり、
“自分にとって書きやすい文章”が“読み手にとっても読みやすい文章”になっていると実感できました。

読まれる文章を迷いなく書きたい人に、まず手に取ってほしい

この本は、「ブログライティング」とありますが、ブロガーだけでなく、自分の文章に「これでいいのかな」「もっと読みやすくしたい」と感じている人にもおすすめです。

文章の型を知ることで、書く前に考えることが明確になり、迷いなく書き出せるようになります。
書くことに時間がかかっていた人や、構成が決まらず行き詰まっていた人にも役立つ一冊です。

文章は誰かに読んでもらって初めて意味を持ちます。
だからこそ、“読まれること”を意識した文章の基礎を学ぶには、とてもよい入り口になります。

資料作成のレベルが劇的に変わる!デザイン初心者を救う一冊

資料作成は、会社員時代から日常的に求められる業務のひとつでした。
起業後は、プレゼン資料やチラシなど“見せる”場面がさらに広がり、デザインの基本を知っているかどうかで、伝わり方に大きな差が出ることを改めて実感しています。

見やすく、伝わりやすい資料をつくるために手に取ったのが、この本です。

会社員時代は研修担当としてスライドをつくる機会が多く、「どうすればもっと伝わるのか」を考える中で、この一冊に何度も助けられました。

起業してからも、増補改訂版を買いなおすくらい愛用しています。

『伝わるデザインの基本』

この本は、「デザインのセンスがない」「なんとなく見づらい」と感じていた私にとって、まさに道しるべとなる一冊でした。

フォントの選び方や余白の使い方、視線の流れを意識したレイアウトなど、見た目を整えるだけでなく「伝える力」を高めるための基本がしっかりと詰まっています。

特にありがたかったのは、「やってはいけない例」と「改善後の例」が並んでいて、
自分の資料にどう活かせばよいかイメージしやすかったことです。

見た目に自信がなくても、基本ルールを知ることで誰でも“伝わる資料”がつくれるようになります。

会社員時代から今も頼れる、資料づくりの相棒

この本と出会ったのは、会社員時代に研修資料をつくっていた頃でした。
内容をどう見せるか、どう伝えるかに悩み、試行錯誤をくり返す中で手に取ったのがきっかけです。

フォントの使い方やレイアウト、色使いなど、基本的なルールを意識するだけで、資料の見やすさや印象がガラッと変わることを実感しました。

その結果、同じ部署のメンバーからは「編集長」と呼ばれ、他部署から資料作成の相談を受けることも。
自分の資料づくりに自信が持てるようになったのは、この本の存在が大きかったと感じています。

デザインが苦手でも大丈夫|自分で“伝わる資料”をつくりたい人へ

起業してからは、研修資料や講座スライドなどをすべて自分でつくるようになりました。
外注に頼る余裕がない分、「できるだけ自分で、でも見やすく」を追求する必要がありました。

そんなときに、この本で学んだ基本が役立ちました。
フォントの選び方や余白の取り方など、“センス”ではなく“ルール”で整えるという考え方は、今でも資料づくりのベースになっています。

デザインに苦手意識がある方でも、「見やすさ」に必要なのはセンスではなく知識とルールだと気づけるはず。
自分の言葉や内容がより伝わるように、整った資料を目指したい人におすすめです。

まとめ

起業すると、実務のひとつひとつを自分でこなす必要が出てきます。
青色申告や情報発信、資料作成など、どれも地味だけれど避けては通れないものばかり。

ひとりで抱えるには荷が重く、「これで合ってるのかな」と立ち止まってしまう瞬間もあります。
私も、借入なしで起業し、外注にも頼れない状況で「どうにか自分で回すしかない」と奮闘してきました。

そんなとき、今回紹介した3冊が、手元で支えてくれる存在になりました。
“知らないことを学びながら、実務をこなしていく”という地道な作業も、信頼できる一冊があるだけで、迷いが減り、前に進めるようになります。

どれも派手ではありませんが、着実に実務力を高めてくれる本です。
自分のペースで事業を整えていきたい方に、ぜひ一冊でも手に取ってみてほしいと思います。

  • この記事を書いた人

MeCAN

一生会社員だと信じて疑わなかったのに育休中に必要に迫られて起業した一児の母┃会社員時代と変わらない生活維持をすることが目標のひとり社長┃事業は会社員時代と同じ事をやっている知識業┃キラキラしてるだけが起業じゃない

-継続は力なり