個人事業主として事業を続けるべきか、法人化すべきか。
そのうえで「株式会社」と「合同会社」のどちらが良いのか。
起業や法人成りのタイミングで、法人形態に迷う方は少なくありません。
私自身、法人化を勧められたものの、設立費用の差から合同会社に傾いた時期がありました。
しかし、「株式会社にした方が社会的信用を得やすい」という先輩の体験談が決め手となり、最終的に株式会社を選びました。
この記事では、株式会社と合同会社の違いや実体験をふまえた選び方を紹介します。
特にBtoBでの信頼構築やブランディングを重視する方には、有益な内容です。
設立費用だけにとらわれず、信用・実績という視点で法人形態を選ぶ。
その重要性を、実体験をもとにお伝えします。
-
-
法人化するか迷ったら│法人成りのメリット・デメリット-私の場合-
続きを見る
起業するなら法人化?まず迷うのは「法人形態」
個人事業主として事業を進める中で、「法人化した方が良いのか」と迷う人は多いです。
特にBtoBでの信頼を得たい場合、法人化はひとつの転機になります。
ただ、法人化を考えたとき、必ず直面するのが「どの法人形態を選ぶべきか」です。
BtoBビジネスなら法人化をすすめられた
私は個人事業主として仕事をしていましたが、取引先の紹介で知り合った先輩から、
「BtoBで事業を広げるなら法人にした方がいい」とアドバイスを受けました。
理由は、法人の方が対外的な信用を得やすいからです。
確かに、取引先によっては「法人でないと契約できない」という場合もあります。
私も、実際に法人でないことを理由に直接契約が叶わないということがあり、結局、法人化している先輩を通じて契約するしかありませんでした。正直、悔しかったです。
また、法人として登記することで、名刺やWebサイトにも「法人」としての表記ができ、
信頼感や安心感を相手に与えやすくなります。
当時はそこまで意識していませんでしたが、言われてみると納得できる点が多く、
「法人化」という選択肢を本格的に考えるようになりました。
法人にはさまざまな形態があるが、選択肢は2つ!
法人といっても、実はさまざまな種類があります。
NPO法人や一般社団法人、公益財団法人など、非営利を目的とする形態もあります。
私も初めは「思ったより種類があるんだな」と感じましたが、設立までの手間や、特定の条件・認可が必要なことを知り、非営利法人を選択肢から外しました。
営利目的で事業を進めていくなら、実質「株式会社」か「合同会社」になります。
この2つはどちらも営利法人で、自由度が高く、個人で設立できる点も共通しています。
しかし、細かな違いがあるため、どちらを選ぶかで今後の事業運営に影響が出ると感じました。
合同会社と株式会社の違いとは?
そもそも、合同会社と株式会社の違いは何なのでしょうか?
法人化を決めたあとに迷うのが、合同会社か株式会社か、という法人形態の選択です。
どちらも個人で設立でき、営利を目的とした法人ですが、設立費用や社会的信用に違いがあります。
それぞれの違いを把握したうえで、自分の事業に合った形を選ぶことが大切です。
設立費用と手続きの違い【合同会社は低コスト】
最初に違いを感じたのは、設立費用でした。
合同会社は設立に必要な費用が約6万円、対して株式会社は20万円程度と、かなり差があります。
この費用差を見て、正直「合同会社の方がいいかもしれない」と思ったのを覚えています。
また、設立時の手続きも合同会社の方が簡単です。
会社の基本的な情報を決めて、登記申請を行えば、比較的スムーズに設立できます。
一方、株式会社は定款認証などの手続きが増え、設立までの手間がかかります。
私も当初は、コストや手間の少なさから合同会社にしようと安易に考えていました。
しかし「安さ」だけで決めていいのか、疑問を感じました。
どうしてか?合同会社を設立した先輩が株式会社に形態変更してるのを知っていたからです。
わざわざ費用のかかる株式会社に変更するに理由があると思ったのです。
株式会社の信用力は?実績が証明した理由
ちょうどその頃、すでに合同会社で事業をしていた先輩が、株式会社に組織変更すると聞きました。
理由を尋ねると「株式会社の方が信用されやすい。合同会社?と反応されることも多かった」とのことでした。
確かに、日常生活で「合同会社」という名前を見かける機会は多くありません。
有名企業の中には合同会社もありますが、それは名前だけで社会的な認知や実績が桁違いです。
一般的な小規模法人では、まだ「株式会社」の方が信頼性があると感じます。
先輩は株式会社に変更後、立て続けに3件の新規契約を獲得していました。
この話を聞き、「自分の事業の軸はBtoBなので、株式会社の方が良いかもしれない」と強く意識するようになりました。
私が「株式会社を選んだ理由」と実感した効果
設立費用を抑えられる合同会社に惹かれつつも、最終的には株式会社を選びました。
実際に株式会社として活動する中で、法人としての信頼感や対応の違いを実感する場面も多くあります。
ここでは、私自身が感じたメリットや、周囲の事例を紹介します。
名刺を出すだけで、対応が変わった
法人化して最も実感したのは、名刺交換や初対面の場での「対応の違い」です。
個人事業主だった頃は、「フリーランスですか?」「副業ですか?」といった反応を受けることが多く、
どこか軽く見られているような印象を持つことがありました。
しかし、株式会社として名刺を出すと、相手の態度が明らかに変わります。
「しっかりした会社なんですね」と信用してもらえることが多く、話がスムーズに進む場面が増えました。
契約の話に入るスピードも早く、法人対法人として対等に扱ってもらえる実感があります。
もちろん、法人化すればすべてが変わるわけではありません。
ただ、「株式会社」という肩書きが、信用力の土台になっていると感じています。
実際に株式会社に変更した人も多い
私の周囲でも、合同会社から株式会社に変更した人が何人かいます。
中には、私が法人化を検討していた時期に、すでに合同会社で事業をしていた先輩もいました。
その先輩は、「今後の事業展開を考えて株式会社にした方が有利」と判断し、実際に変更していました。
他にも、法人化を機に合同会社を選んだ人が、のちに株式会社に組織変更しています。
知る限り、BtoBの事業をしている人で、法人形態を株式会社に切り替えた人は3人以上います。
いずれも「信用」「契約の取りやすさ」を理由に挙げていました。
私は、法人化を機に最初から株式会社を選びましたが、今となっては正解だったと感じています。
契約のしやすさや対応の違いを実感するたびに、初期費用以上の価値があったと思っています。
【まとめ】法人形態に迷うなら、「株式会社」をおすすめします!
合同会社と株式会社、どちらもメリットがありますが、私自身は株式会社を選んで良かったと感じています。
設立費用は高くても、その分、法人としての信用や実績につながる場面が多いからです。
特にBtoBの事業では、相手の信頼を得ることが契約につながります。
そのためには「安く設立できるか」よりも、「信頼される法人か」を重視するべきです。
株式会社という肩書きが、信頼の土台になることを実感しています。
もちろん、費用は大切です。費用を抑えられることにこしたことはありません。
法人形態に迷っているなら、目先の費用だけでなく、今後の事業展開や信頼構築を見すえて選んでください。
私の経験が、法人化を考える方の参考になれば幸いです。